ACシリーズは、大気中での測定が可能であることから、液体や粉体も測定可能です。
この特長を生かした事例として、昨今、緑茶の渋み成分であり生物学的活性が多数報告されているカテキン類の調査事例を報告しています。
図のように、ガロイル部の有無でイオン化ポテンシャルは二つのグループに分かれました。一般的に、ガロイル部を持つカテキン類の方が、活性が高いとされていますが、
イオン化ポテンシャルの傾向と良く似ていることを実験的に示すことができました。
ACシリーズを用いることで、実際に使用される条件下での電子状態に関する情報が得られる事は、液中だけでなく、
表面処理により刻々と変化する仕事関数の変化を観察する事が可能であり、真空中では見ることが出来ない新たな知見を得る事を可能にします。
粉末試薬を純水と混合:500 mg/L
※ 一般的なペットボトル緑茶の値を目安とした
水中のカテキン類の測定[1]
[1] D. Yamashita and A. Ishizaki, Anal.Sci., 32 (2016) 577