様々な研究分野で活用されるAC シリーズの測定実例をご紹介します。
未来を創る皆様の研究にも、ぜひ、お役立てください。
東京工業大学の宮内教授グループは、卑金属硫化物の光触媒のイオン化ポテンシャルの測定をしました。
その結果をイギリス王立化学会のChemical Communications誌に報告しました[1]。
化石燃料の代わりに太陽光を利用し光触媒で水素を製造する技術の開発は、地球温暖化対策の切り札の1つとして知られています。
宮内教授は卑金属である錫(Sn)の硫化物に着目し、安価で高効率な光触媒の開発に成功しました。
さらにACシリーズを用いて測定した各サンプルのイオン化ポテンシャルと触媒性能との間に相関性を見出しました。
このように、ACシリーズは最前線の材料開発を通してカーボンニュートラルの促進に貢献しています
Fig.1 AC-3を用いて測定したイオン化ポテンシャルの結果[1]
[1] Y. Shiga, N. Umezawa, N. Srinivasan, S. Koyasu, E. Sakai and M. Miyauchi,
A metal sulfide photocatalyst composed of ubiquitous elements for solar hydrogen production,Chem. Commun.,
2016, 52, 7470--7473; https://doi.org/10.1039/C6CC03199D