表面の厚さの違う熱酸化膜が形成されたシリコンウエハーの測定例です。
Fig.1表面に形成された酸化膜厚の異なるシリコンウエハーの測定例
Fig.2 表面皮膜ありと皮膜なしの電池放出の違い
Fig.3 シリコンの酸化膜厚と光電子の計数率との関係
しかし、それには大変なコスト(手間と時間)がかかります。このため、生産現場における検査には不向きです。
そこで、先ず、熱酸化膜の膜厚が異なる数枚の試料をXPSで測定します。
次にそれらを基準試料としてACシリーズで測定し Fig.3のような検量線を作成します。
この検量線を使って光電子放出数を膜厚に変換します。
つまり、ACシリーズを用いて短時間で酸化膜厚を見積もることができます。